水引アート工房 清雅舎のホームページにようこそ
伝統を重んじながらより洗練された芸術性の高い製品を一筋一筋丹精を込めて作り上げ
一筋ずつ丹精込めて糸を結んだ「金の鳳凰」を葬儀空間へ
人と人の大切なご縁を真心という糸で結ぶ
水引ならではの高級感と希少価値の高いアクセサリー、小物類に関しては水引アートを、冠婚葬祭を荘厳する鳳凰などの装飾に関してはセレモニーをご覧ください。
水引細工は日本が誇る伝統工芸です。
石垣丞月を宗家とする水引細工石菖流(せきしょうりゅう)は北海道文化発祥の地、函館で生まれました。
伝統を重んじながら、より洗練されたフォルムと新たな境地を求め、私たちは日々精進しております。
水引は清らかなものの証であり、人生の節目節目で使われ、人の思いや祈りを伝えてきました。
人と人、時には人と神仏を結ぶ役割を果たしてきたのです。
空を飛べる鳥は人間より天空に近い存在であることから「飛ぶ徳」と呼ばれております。
中国で瑞鳥とされる想像上の鳥「鳳凰」は、平等院や金閣寺の屋根に荘厳されるなど、仏教とも深い関わりがあります。
お悲しみの場で皆様の心に寄り添い、癒す力、さらには幸福に導く力があることを信じ、私たちは今日も一筋、一筋、丹精を込めてご縁の糸を結ばせていただきます。
水引の三つの意味 一.清める 二.荘厳する 三.守る
一.清める
水引は清らかなものの証です。水引を結ぶ意味とは、式場を清め、参列者の心を清めるということです。
水引の歴史は飛鳥時代に遡り、聖徳太子から命を受けた遣隋使小野妹子が朝廷に持ち帰った隋国からの贈り物に紅白で染め分けた麻紐が掛けられていたことが始まりです。
それは帰途の航海の安全と、真心のこもった贈り物であることを表していたと伝えられています。以来、朝廷への献上品に水引が結ばれるようになったということです。
二.荘厳する
例えば仏様に花をお供えするのは心をお供えするということです。
花で美しく荘厳された仏様の世界と対面するとき、それによって得られる清らかな心でお参りできるようにという意味が込められています。お寺の荘厳具もこれと同じで、金色に輝く金の水引の鳳凰も荘厳具の一つと考えることができます。
三.守る
宗派によっては置かない場合もありますが、仏式の葬儀では未だにお棺の上に守り刀を置く風習が根強くあります。これはいわゆる魔除けで、魔物や憑き物からご遺体を守る役目を果たしてきました。
一方、古来より「結び」には呪力があるとされており、その中に封じるという役割もありました。例えば「総角(あげまき)結び」という伝統的な結びには「人型」と「入型」があって、兜の後ろ紐は人型で結ばれています。これは悪いものが入ってこないように、大切な命が奪われないようにという一つの封じでした。
「結び」にこのような意味があることから、水引で作られた鳳凰にもお棺を「守る」という役割があると考えられます。
なぜ金色か?
金は光の色。光は暗黒をひらくという偉大なる智慧の光、慈悲の光をたたえるという意味があり、いつも迷いの世に生きている人間世界に真実の光を照らすものだからです。
なぜ鳳凰という鳥か?
空を飛べる鳥は人間より天空に近い存在。鳳凰は霊鳥です。
大切な人の死を悼む時、少しでもよいところへ連れていってほしいと願うのが人間の常であります。
水引を結ぶとき、人は病気や災難から免れますように、ご無事で、幸せでありますようにとの祈りをこめてきました。
この祈りこそが鳳凰に込められた本来の意味です。